宮崎県の郷土料理「冷や汁」の作り方・レシピ
|今回は、宮崎県の郷土料理「冷や汁」の作り方・レシピを紹介します。
冷や汁は、農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた宮崎県の郷土料理です。
魚を焼いてほぐし、あぶったみそと薬味をあわせて、だし汁でのばし、氷を入れるなどして冷やし、それをごはんにかけて食べる、夏に欠かせないご当地汁です。魚は、宮崎県で獲れるアジ、トビウオ、カマス、タイなどを使うのが一般的です。
古くは鎌倉時代の書、鎌倉管領家記録に「武家にては飯に汁かけ参らせ候、僧侶にては冷汁をかけ参らせ候」と記されていて、宮崎県の冷や汁が『鎌倉管領家記録』の冷や汁に一番近いものとされています。
<冷や汁 レシピ 材料>(4人分)
鯵の身 中型のあじ3尾分
味噌 (麦味噌) 150g
いりごま 50g
だし 800cc (水でも代用可)
豆腐 1/2丁
みょうが 2~3個
大葉 5~10枚
きゅうり 1~2本
ごま 少々
<冷や汁 調理方法・作り方>
1.材料を揃えます。
2.鰺を3枚におろして、骨と皮を除き、素焼きにする。
3.すり鉢でごまをよく当たり、鰺の焼き身を入れさらによく当たる。ペースト状になったら味噌を入れて、よく混ぜ合わせる。
4.合わせた味噌を160℃に温めたオーブンで10分程度焼く。途中で天地を返す。焼き味噌の完成。(常温で1カ月以上は保存できる)
5.ミキサーに焼き味噌、よく冷やしただし(または水)4カップを入れ、よくかくはんする。
6.器に盛り、豆腐を手でくずし入れ、きゅうり、みょうが、大葉などを彩りよく盛って完成。熱い麦飯(白飯でもよい)にかけていただきます。
冷や汁は、冷や汁自体の具で栄養補給ができて、暑さで食欲が落ちる夏でもサラッと食べられるので、とってもおすすめです。冷や汁はご飯にかけていただくのが基本ですが、そうめんやうどんなどの麺類にかけても美味しくいただけます。夏バテ予防、塩分補給、疲労回復に、好みの薬味や野菜を入れて、ぜひ冷や汁を調理してみてくださいね。