薩摩料理
|薩摩料理(さつまりょうり)とは、鹿児島県の郷土料理を指し、旧薩摩国、旧大隅国の郷土料理。日本の他の地方から地理的に隔絶していたこと、並びに沖縄料理の影響から、黒砂糖や豚肉(黒豚)を用いる独特の食文化が定着したことを中心にヘチマ・苦瓜料理・落花生豆腐など、日本国内では南九州と奄美・沖縄でしか見られない料理も多々あります。黒砂糖と薩摩味噌(甘口の麦味噌)、九州独特の甘口の醤油を用いた「コッテリ」した甘い味付けが特徴的な薩摩料理。
また、極めて温暖な気候風土と、水田稲作に不向きなシラス台地が広がり、サツマイモ(からいも)や雑穀を中心とした食生活を強いられたことも、薩摩料理の特異性を形成したものと考えられます。